たまにご依頼頂くのが、今回の”古瓦に見せて欲しい”というものです。
かなり通好みなご依頼ですが、瓦は古くなっても”味”に変わる唯一の屋根資材だと言えます。
今回は柿葺きの棟に葺く冠瓦だけですが、ご依頼によっては屋根全体を古く加工することもあります。
まずは新品の瓦を加工
まずは新品の瓦を、屋根寸法に合わせて合端をしていきます。
瓦の寸法と屋根の寸法が合わないため、瓦を切ります。この時、一部の瓦だけが短くならないように、全ての瓦を同寸法で加工していきます。
(ただ置いて並べているわけじゃないですよ(^^;;)
素丸瓦の合端
古色に加工
合端が終わった後に、瓦を古色に加工していきます。
瓦は古くなると黒色に変化するので、黒くしていきます。
古色に加工した素丸瓦
スプレーや泥、またヤスリなどで少し傷も付けながら加工していきます。
今回は黒色を強くしてほしいとのご依頼でしたので、少し黒色が強めです。
終わりに
実は瓦の製造メーカーさんにも古色瓦というもので”古瓦に見える瓦”が販売されています。
しかし、値段が通常の3〜4倍近くにもなり、瓦も通常より高温で焼き上げるため、瓦のねじれもキツくなることから、弊店ではこのような通常の瓦から古瓦に見せる加工を行っております。
(なお、枚数が多い場合にはメーカーさんの古色瓦を使用することもありますσ^_^;)
最後までご覧いただき有り難うございました!!!(^_^)