沿革
1877年 | 堺町御門前にて、弊店の前身である「北尾儀三郎商店」を設立 |
1932年 | 現在の事業所に移転。屋号を「北尾留次郎商店」に改名 |
1967年 | 北尾瓦店に改名 |
2003年 | 五代目に引き継ぐ |
現在 | 代表者:北尾哲也 従業員数:5人(一級かわらぶき技能士2人) |
ご挨拶
弊店は今年で創業142年を迎え、私で五代目になります。時にはプレッシャーがかかる時もございますが、伝統を守り、また守るだけでなく、常により良い方法を模索する気概を忘れないでおこうと日々精進しております。
以前、御施主様に「瓦屋さんは可哀想ですね、せっかく綺麗に葺いた瓦があんまり見えないし」とおっしゃって頂いたことがございました。確かに、屋根での仕事は目立つモノではありませんが、屋根は建物の中で大切なモノを護る一番大切な部分だと思います。
古来よりある銀色に輝くいぶし瓦は、雨が降れば黒ずみ、晴れ上がればキラキラと輝く、変化がたいへん美しい屋根材だと思います。春の淡い桃色の桜、夏の緑の木々、秋の真紅の帳、冬の白い雪化粧、日本の四季折々のどの変化にも映えるのがいぶし瓦です。これからも様々な場所で、様々な顔を覗かせながら、人々を雨や風、暑さや寒さから護ってくれると思います。そして私も先人たちが残してくれた、この伝統と文化をこれからも守っていこうと思います。
北尾瓦店五代目当主
北尾哲也
1970年1月31日生まれ
一級かわらぶき技能士